明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になり、誠に有難うございました。
本年も引き続きよろしくお願い致します。

さて、昨年はコロナ禍も徐々に明け、中小企業の事業活動もようやくコロナ禍前に戻りつつある年でした。
只、一方でコロナ禍中に金融機関から増やしてきた借入金の返済が本格化し、私どものような再生系コンサルに対しては、会計事務所・金融機関等の中小企業の支援者からの相談が急増した年となりました。
また、同時に公租公課から事業者への納付督促も本格化し、ただでさえコロナ禍で傷んだ中小企業の資金繰りに追い打ちをかけるような厳しい年ともなりました。

そのような環境下で今感じていることは、コロナは確かに日本中いや世界中を窮境に陥れた大変な災難だったのですが、中小企業事業者の窮境要因は実はそれだけではなく、そもそも経営者の高齢化が進み、事業承継が課題となる中で、その事業構造自体が大きく棄損しているケースが多いのではないかということです。
特に私どものようなコンサルに相談があるのは、コロナ禍前からかなり厳しい課題を抱え、それをコロナ禍が少し後押ししただけというケースがとても多いように感じております。

そのようなケースでは、我々再生専門家も、今までのように過去の事業の状況を精緻に調べ、単にそれを是正していくような向き合い方だけでは事足らず、我々自身も変革が求められているのではないかと考えております。

対象事業者の経営資源をしっかり洗い出し、単に弱みを直すという視点ではなく、強みをどう活かして新たな事業モデルを創ることが出来るかという幅広く息の長い視点がとても大事だと感じております。

日常的に事業者と強い関係を持ち、其々の事業者の課題や問題に精通されている会計事務所や金融機関は、中小企業を支援する社会インフラとして、益々重要な役割を担っておられます。

私どもMPSとしては、事業者・会計事務所・金融機関の『三者共通価値の実現』に向け、その触媒となるべく本年も全力を尽くす覚悟です。

皆さまにおかれましては、本年も変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

２０２４年１月１日

株式会社マネジメントパートナーズ
代表取締役　酒井　篤司